ワキ汗を抑える方法!ツボ、食べ物、ハッカ油、手術など

ワキ汗が出る原因は様々ありますが、不快なうえに大きな悩みとなりがちです。
ワキガ臭の原因でもあるため、少しでも抑えたいと考える方は少なくないでしょう。

一見抑えるのが難しそうに思えるワキ汗ですが、実は色んな対策方法があります。
手軽に取り組めるものもありますので、もしお悩みなら試してみてはいかがでしょうか。

ワキ汗がたくさん出る原因とは?

では、どうしてワキ汗が出るのでしょうか?
考えられる原因は主に4つあります。

ワキの蒸れなど外的要因によるもの

まず考えられるのが外的な要因です。
ワキガ蒸れることで、汗の分泌量が増えてしまうケースは珍しくありません。
気温の高い季節はもちろん、通気性の悪い服を着た時にも起こります。

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脂質中心の食生活

食生活もワキ汗の分泌量に大きな影響を及ぼします。
特にファーストフードなど脂質中心の食事が多い方は注意が必要です。
肥満気味になって余計発汗量が増えますので、当てはまる方は改善が必須といえるでしょう。

極度の緊張やストレス

ワキ汗は精神的な影響も受けます。
特に多いのが緊張した時やストレスを感じた時です。
ホルモンバランスが乱れて汗腺を刺激し、人によってはワキ汗の分泌量が増加します。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れにも注意が必要です。
慢性的なストレスなどで交感神経が過剰になり、汗の分泌量が増えてしまう場合があります。
特にうつ気味の方や、自律神経失調症などの方に多く見られます。

効果的なツボと押し方について

ワキ汗は人それぞれ原因が異なりますが、ツボを押すことで一時的に抑制できる場合があります。
根本的な解決にはならないものの、ワキ汗を抑えたい時は刺激してみると良いでしょう。
効果的なツボは以下の3箇所です。

合谷(ごうこく)

合谷は親指と人差指の付け根の間にあるツボです。
様々な効果があると言われますが、ワキ汗にも効果的とされています。
押す際は右または左手の合谷を探し、反対の手の親指でグッと指圧しましょう。
5~10秒間ゆっくり押して、その後ゆっくり離す指圧を数回繰り返します。

後谿(こけい)

後谿は、小指の付け根付近にあるツボです。
手で軽くグーを握り、小指側の少しお肉がはみ出たところにあります。
後谿は小さいツボですので、ペンの先などで少し強めに数回押しましょう。

陰げき(いんげき)

陰げきは小指側の手首から2cmほど下にあるツボです。
様々な効果があるツボですが、汗の抑制にも良いと言われています。
刺激する際は、少し痛みを感じる程度に親指で指圧しましょう。

食べ物でワキ汗対策

ワキ汗の分泌には食生活も影響します。
逆に言えば、食べ物でワキ汗予防・対策ができることになるんです。
少しでもワキ汗を抑えたいなら、以下の食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 納豆や豆腐などの大豆製品
    最もおすすめしたい食品が大豆です。
    納豆や豆腐、味噌など大豆を用いた製品を取り入れ、ワキ汗予防してみると良いでしょう。
    大豆は大豆イソフラボンが含まれており、発汗抑制効果があると言われています。
    取り入れやすい食品のため、普段から意識して食べることをおすすめします。
  • トマトやきゅうりも最適
    トマトやきゅうりなどの野菜もワキ汗対策に有効です。
    これらの野菜はクールベジと呼ばれており、体温を下げる働きがあります。
    体温を下げることで発汗を抑え、汗をかきにくい体質へと変化させます。
  • アボカドや大葉もおすすめ
    アボカド・大葉も取り入れてみると良いでしょう。
    これらは植物性エストロゲンを含んでおり、自律神経を整える働きがあると言われています。
    自律神経が正常に戻ると発汗を抑えられるため、ワキ汗の抑制が期待できます。

ハッカ油は魔法のアイテム

食品添加物としても使われるハッカ油は、美容や健康に良いと言われており、近年注目を集めています。
爽やかな香りが魅力であるものの、ハッカ油はまさに魔法のアイテムで、実はワキ汗の抑制にも効果的と言われているんです。
特に気温が高い季節は持ち歩いておくと便利でしょう。

ハッカには清涼成分であるメントールが含まれています。
メントールは制汗スプレーや汗拭き取りシートなど、様々な製品に使用されています。

メントールと聞くと、あのスーッとした気持ちよさを浮かべると思います。
つまりハッカ油をワキにスプレーすることで、清涼感を感じてワキ汗が止まるんです。
スプレー式のハッカ油も売られていますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

ただし、ハッカ油が肌に合わない場合もあるかと思います。
使用前にパッチテストを実施し、問題がないかチェックしておきましょう。

ワキの多汗症の治療とは?

もしワキに多量の汗をかく方は、多汗症になっている可能性もあります。
多汗症は様々な原因で引き起こる症状ですが、治療は決して難しくありません。
主に以下5つの方法があるため、一度病院で相談してみるのもおすすめです。

塗り薬など外用薬による治療

軽度の多汗症の場合に用いられる治療法が塗り薬です。
処方される塗り薬をワキに塗り、ワキ汗の量を抑えることができます。

飲み薬での治療

もう一つが飲み薬(内服薬)による治療です。
軽度の多汗症の治療に用いられており、主に抗コリン薬や漢方薬が処方されます。
なお、塗り薬で改善が見られなかった場合にも用いられています。

ボトックス注射

ボトックス注射は、数ヶ月に1回ワキの下付近に注射する治療法です。
施術時間は短く、15~30分程度で終わるほか、長期間効果が持続する特徴を持ちます。
多汗症のほか、ワキガの治療でも用いられているポピュラーな方法です。

手術による治療

重度の多汗症の場合、手術を行って治療することもあります。
主に交感神経を遮断する手術が一般的ですが、他にも様々な手法があります。
病院・クリニックにより異なりますので、一度聞いてみると良いでしょう。

レーザーによる治療

手術と同様に、レーザーを用いた治療方法もあります。
汗腺に特殊なレーザーを照射することで機能を阻害し、ワキの発汗を大幅に減らせます。
手術とは違い、切らないので傷跡が残る心配もありません。

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まとめ

ワキ汗は不快感を与えるだけでなく、ワキガ臭の主な原因にもなっています。
発汗量は人それぞれですが、食生活の乱れやストレス、精神的な影響によるものなど、原因は様々です。
いずれにせよ、食事を改善するなどしてワキ汗対策をしたほうが良いでしょう。

なお、ワキ汗がひどい場合は病院での治療も検討の余地があります。
現在は処方箋による治療のほか、注射や各種手術など、幅広い選択肢があります。
ワキ汗でお悩みの方は、本格的な治療を考えてみてはいかがでしょうか?