スメハラとは?問題になるにおいの種類や対策方法をチェック

セクハラやパワハラなど、世の中には様々なハラスメントが存在します。
被害を受けた方もいらっしゃると思いますが、数あるハラスメントの中で近年問題となっているのがスメハラです。
悩まされている方や、逆に当事者になっている方もいるのではないでしょうか。
スメハラは非常に悩ましい問題ですが、速やかな対策が求められます。

スメハラとは何か?

スメハラという言葉を初めて聞いたからもいらっしゃると思います。
スメハラは「スメル・ハラスメント」の略語で、主に口臭・体臭が原因になって周囲に迷惑を掛ける行為を指します。
一般企業では近年注目されており、セクハラやパワハラと並んで非常に難しい問題とされています。

人間は人それぞれ体臭があるため、多少におってしまうのは仕方がありません。
体臭を完全に消すのは非常に難しいですし、自分では気が付きにくい点も考えなくてはいけないでしょう。

しかし、体臭は人それぞれに強さが異なり、許容範囲も違うことに注意が必要です。
自分は気が付かなくても、他人は非常に不快な思いをするケースもあるため、しっかりにおいケアすることが重要といえます。

スメハラのにおいの種類一覧

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ワキガ

最も多いスメハラがワキガといっても良いでしょう。
ワキガは脇から分泌される汗と、皮膚の表面に付着した雑菌が混ざり合い、不快なにおいを発する症状です。
遺伝が多い体臭の一つで、日本人は5人に1人程度がワキガと言われています。

ワキガはとても不快なにおいを発することで知られていますが、スメハラで悩まされる方も多いのが特徴です。
自分でも比較的気付きやすい症状と言えますが、他人に自分が感じる以上の不快感を与える場合もあります。
もし脇からにおいを感じた時はケアをしたほうが良いでしょう。
ワキガ臭は悪化しますので、早め早めの対処が大切です。

足のにおい

ご自身で足のにおいが臭いと感じたり、不快感を覚えたことはありませんか?
足は非常に強烈なにおいを発する部分で、自分自身でも気が付きやすいのが特徴です。
足の裏で繁殖した雑菌と汗・水分が反応し、特有の嫌なにおいを発します。

しかし、足のにおいも良くあるスメハラのにおいであり、他人が自分以上の不快感を覚えることも珍しくありません。
特に気密性の高い部屋ではにおいが充満しやすく、気付かないうちに不快な思いをさせてしまう可能性もあります。

足のにおいを抑えるには、日頃からのケアと対策が重要です。
通気性が良い靴を履いたり、入浴時に汚れをしっかり落とすなど、足の裏の綺麗な状態を保ちましょう。

加齢臭

加齢臭は年齢を重ねるほど強くなる体臭の一つで、30代半ば~40代にもなると、多くの方が悩まされるものです。
ご自身で体臭が強いと感じている方もいらっしゃると思いますが、加齢臭が原因になっているかもしれません。
特に皮脂の分泌量が多い首筋や胸元がにおうのが特徴で、男性に多いことからオヤジ臭とも呼ばれています。

こうした加齢臭もスメハラの定番です。
自分で気が付く場合も珍しくないですが、自分が思っている以上に不快なにおいを発しやすいのです。
脂くささが目立つため、多くの方が不快に感じるにおいの一つでもあります。
30代を過ぎた方は、加齢臭にも注意したほうが良いでしょう。

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口臭

誰かと話している時、相手の口臭が気になったことはありませんか?
とても独特かつ不快なにおいを発する口臭ですが、自分ではほとんど意識がなく、気付きにくいのが実情です。
口臭もスメハラの代表的なにおいであり、多くの方が不快に感じています。
自分では気付きにくいにおいですが、相手と話す機会が多い方は普段から意識してケアする必要があります。

ただ、口臭の原因は人それぞれで、一時的なものもあれば、慢性的な症状の方もいます。
特にやっかいなのは慢性的な口臭で、何らかの病気が隠れている可能性もあります。
もし歯磨きやマウスウォッシュをしても消えない時は、病院で医師に相談することも検討しましょう。

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タバコ臭

「百害あって一利なし」とも言われるタバコは、ご自身の健康だけでなく、周囲にも様々な悪影響を与えます。
主に副流煙による健康被害が注目されていますが、スメハラの原因となることにも注意が必要です。

普段喫煙していると、自分のタバコのにおいは気が付きにくいと思います。
しかし非喫煙者にとってタバコ臭は非常に不快であり、避けられやすいにおいでもあるのです。
喫煙後の口臭はもちろん、服や髪などに付着したタバコ臭にも気を付けなくてはいけません。
タバコ臭を抑えるために最も良いのは禁煙することですが、消臭スプレー使うなどしてにおいを抑える必要があります。

香水・柔軟剤のにおい

香水や柔軟性の香りが好きな方は少なくないと思います。
自分好みの香りを選び、普段から使用している方も多いのではないでしょうか?

一方、香水・柔軟剤の香りがスメハラに繋がるケースもあります。
特に気を付けておきたいのが女性で、自分の付けた香水や、普段から愛用している柔軟剤の香りが相手に不快感を与える場合もあるのです。
体臭を抑える目的で使う方も多いですが、香りが強すぎるものは避けるべきでしょう。

なお、香水や柔軟剤の香りは「香害」と呼ばれることもあります。
単ににおいが不快なだけなら良いですが、相手によってはアレルギーの症状が出るので注意が必要ですので対策は必須です。

スメハラ対策の方法とは

入浴・歯磨きを欠かさない

ポピュラーなスメハラはワキガや加齢臭、口臭など、自分の体臭に起因するものばかりです。
こうしたにおいの好みは人によって分かれますので、自分では問題ないと感じていても、相手にとっては不快な場合があります。
体臭は少しでも抑えることが欠かせないでしょう。

スメハラ防止のためには、日頃の入浴と歯磨きが最も良い対策となります。
入浴することで余分な皮脂や汗を洗い落とし、歯磨きで口臭・タバコ臭を抑えられます。
体臭抑制にも繋がりますので、普段シャワーで済ませている方や、歯磨きを忘れてしまう方は注意しましょう。

ただし、入浴時も消臭・殺菌作用のあるボディソープを使うなど、意識的にケアする必要があります。
毎日続けることが重要ですので、一度ボディソープや歯磨きの方法をチェックしてみると良いでしょう。

自分がにおいを発しているかもしれないと考える

体臭は自分でも気が付きにくいものです。
普段から意識して自分の体臭を嗅いでいる方は、ほぼいないのではないでしょうか?
自分で不快に感じる場合もありますし、そもそも生理的に嗅ぎたくないと考えている方も多いかと思います。

しかし、スメハラは自分で感じにくい体臭が相手に不快感を与えるケースが大半を占めます。
このため、自分が不快なにおいを発しているかもしれない、と考えることが重要です。

自分がスメハラの原因になっていると思えば、においに対して敏感になるかと思います。
においの部分に合わせた意識してケアを行えますし、相手に不快感を与えずに済むようになります。
逆に自分は大丈夫と考えてしまうと対策が難しくなり、スメハラの当事者になりかねないので気を付けましょう。

信頼できる人ににおいの有無を確認する

自分のにおいは自分で分かりにくいため、他人にチェックしてもらうのも一つの手です。
例えば口臭や加齢臭などは、自分でほとんど気が付くことがありません。
しかし他人にとってはとても不快なにおいであり、スメハラの主な原因にもなっています。
このため、信頼できる誰かににおいがしないか確認してもらうと良いでしょう。

ただし、においをチェックしてもらう相手は慎重に選ぶことをおすすめします。
たとえ信頼できる相手でも、こちらに気を使って正直に話してくれない場合もあります。
何の対策にもなりませんので、正直に話してくれる相手を選びましょう。

自分にとってはいいにおい!でも他人にとっては…?

皆さんも好きなにおいと嫌いなにおいがあるかと思います。
例えばシトラスや柑橘系のさっぱりした香りが好きな方もいれば、バニラのように甘いフレーバーを好む方もいるでしょう。
逆にタバコの煙臭など、自分にとって苦手なにおいも少なからずあるでしょう。

このように人それぞれ好きな(嫌いな)においは分かれるのが実情です。
逆に言えば、自分が大好きなにおいでも、他人にとっては不快なにおいになる可能性があるのです。
例えば自分好みの香水を使う方は多いと思いますが、相手にとって不快なにおいになることも珍しくありません。
普段お使いの洗剤や柔軟剤のにおいが相手に不快感を与える危険もあります。

自分にとっては問題なくても、相手が不快ならスメハラと認識されるでしょう。
意図せず加害者になってしまう危険がありますので、日頃からにおいには注意を払う必要があります。

ワキガが原因のスメハラを予想するための方法とは?

自分がワキガか知るためにセルフチェックをする

ある日、自分の脇から強烈なにおいがしてきたら、皆さんはどう思いますか?
実は決して珍しいことではなく、ふと脇からにおいが漂ってきてワキガに気付くケースも多いのです。

ただし、自分がワキガか判断が付かないこともあるかと思います。
確かに一時的に脇のにおいが強いだけの場合もありますが、迷った時はセルフチェックしてみましょう。

ワキガはラップを使う方法など、様々なセルフチェック方法があります。
自宅でできるものばかりですので、一度試してみてはいかがでしょうか?
簡易的な方法ではありますが、自分がワキガかどうか判断できます。

食生活に気を付ける

食生活もワキガに深く関わっています。
ファーストフードを食べる機会が多い方や、外食・お弁当で済ませる方も多いと思いますが、ワキガ臭が強くなるおそれがあります。
特に脂っこい食事は身体を酸化させ、においの元になる物質の分泌量を増やしてしまうのです。
心当たりがある方は、できるだけ肉に偏った食事を控えることをおすすめします。

ただし、食生活の乱れがにおいに影響していますので、野菜や魚に偏るのも考え物です。
野菜はもちろん、肉や魚もバランスよく取り入れましょう。

ワキガ対策クリームを使用する

ワキガのケアをしていますか?
においが気になるけど何らケアをしていない方も多いのではないでしょうか。
しかし、ワキガはケアしないと改善されませんし、においが強くなる一方です。
強烈なワキガ臭が他人に不快な思いをさせる可能性もあるでしょう。

そうならないためにじゃ、日頃からのワキガのケアが欠かせないのです。
様々なケア方法がありますが、ワキガ対策クリームを試すと良いでしょう。
毎日1~2回塗るだけでワキガ臭をケアできるため、最も手軽な方法です。
ただし、制汗と抗菌・防臭成分などをしっかり確認してクリームを選びましょう。

まとめ

世の中には様々なハラスメントがありますが、スメハラは相手に不快感を与えてしまうので注意が必要です。
相手にとってストレスになる場合もあれば、業務に影響が出てしまう可能性も否定はできません。

ただ、一口にスメハラといっても色んなにおいの種類があります。
人によってはワキガが原因の場合もありますし、加齢臭や口臭がスメハラになることも考えられます。

普段からのケアはもちろん、誰かに指摘してもらう必要も出てくるでしょう。
いずれにしても、どのにおいが相手へ不快感を与えているか自分で認識することが最も重要といえますし、適切な対策が不可欠です。