汗もワキガも強烈なにおいを発することから、不快な思いをする方がほとんどかと思います。
問題はにおいを抑える手段ですが、ワキガの臭さと汗臭さは分けて考えなくてはいけません。
どちらも臭いことに違いはないものの、においが若干違う点にも注意が必要です。
それぞれのにおいの違いを知り、においに合わせた対策を取るようにしましょう。
汗臭さとワキガのにおいの違いとは
汗とワキガのにおいの違いが分からない方も多いと思います。
確かに似ている部分もありますが、実はかなり異なる臭さがあるんです。
汗臭さとは
まず汗臭さですが、一般的には刺激の強い、鼻をツンと指すようなにおいです。
基本的に汗自体は無臭で、蒸発したからといってにおいを発することはありません。
しかし、毛穴や肌の表面の皮脂・雑菌と混ざりあうことで、刺激が強いにおいを発しているんです。
ほとんどの場合は、お酢のようなにおいとも言えるでしょう。
ワキガの臭さとは
一方のワキガ臭さですが、人によってにおいの種類が違います。
刺激臭でも、汗のようなにおいを発する方もいれば、硫黄のようなにおいの方もいます。
他にもミルクや雑巾、脂など、独特の不快なにおいを発するのがワキガ臭さの特徴です。
全体的に汗よりも重く・不快なにおいと言えるでしょう。
汗とワキガは、基本的なにおいの性質が異なっています。
こうした違いを知っておけば、比較的簡単に判別できるかと思います。
ただ、いずれも決して良いにおいとは言えませんので、対策は必須となるでしょう。
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エクリン汗線とアポクリン汗線が関係している?
汗をかくと特有のにおいを発しますが、実はワキガのにおいの原因も汗にあります。
しかし、汗をかく時の汗腺が異なるため、異なるにおいを発することになるんです。
汗腺は汗が分泌される毛穴のようなもので、人間は全身に数百万の汗腺があると言われています。
この汗腺には、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2種類があり、それぞれから異なる性質の汗が分泌されています。
運動をしたり、体を動かしたりすると、全身から汗が吹き出ると思います。
この汗は主にエクリン汗腺から分泌されており、無色透明でほぼ無臭に近く、成分の大半が水分でできています。
このため、単体ではにおいを発することがありません。
一方、ワキガなどの不快なにおいを生じさせる汗は、アポクリン汗腺から分泌されています。
特にワキはアポクリン汗腺が集中しているため、雑菌と混ざって独特のワキガ臭さを生じさせます。
更にアポクリン汗腺の汗はやや白い色をしており、分泌される汗の中にはアンモニアなど様々な成分が含まれています。
こうした成分が反応すると、肌の表面がアルカリ性になります。
雑菌が繁殖しやすい環境ができあがり、不快なにおいが生じているんですね。
一般的な汗とは分泌される汗腺が違うため、においの性質も異なっています。
汗臭さやワキガ臭さを抑えるポイント
いずれにせよ、汗もワキガも臭いという点は共通しています。
問題はにおいを抑える手段ですが、それぞれ異なるので注意が必要です。
汗臭さを抑えるポイント
まず汗臭さを抑えるコツですが、こまめに汗を拭き取ることが一番大切です。
汗を拭き取ると、特有の汗臭さも抑えることができます。
ハンドタオルや、汗の拭き取りシートなどを使うのがおすすめです。
また、デオドラントスプレーなどを使うのもいいでしょう。
こうした製品は消臭成分も配合されて言いますので、汗をかきやすい夏場には最適です。
ワキガ臭さを抑えるポイント
問題はワキガ臭さを抑える方法かと思います。
ワキガのにおいを抑えるには、その原因を探り、改善することが求められます。
いずれにしても、一度生活習慣を見直したほうがいいでしょう。
特に改善しておきたいのが食生活です。
脂っこい食べ物やジャンクフードは、ワキガのにおいが強くなる主な原因です。
バランスの良い食事を心がけ、梅干しなどワキガに良い食材を取り入れましょう。
また、ワキガのにおいを抑える専用クリームを使うなど、日頃のケアも必要になります。
ワキを洗う際も、殺菌や消臭効果がある石鹸・ソープを使うといいでしょう。
ワキガの場合、汗臭さを抑える場合とは対策の方法が異なります。
生活習慣から見直し、においを抑える各種ケア製品の利用も検討しましょう。
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まとめ
汗臭さワキガ臭さは、どちらも汗に起因していることに違いはありません。
臭いという点でも違いはなく、混同してしまう場合も珍しくはないでしょう。
しかし、一般的な汗とワキガは汗が分泌される汗腺が違い、更にはにおいの強さも異なります。
例えば、汗は刺激が強いにおいですが、ワキガは重たく不快で、独特のにおいを発します。
ケア方法も違いますので、混同することがないよう注意が必要です。
それぞれの臭いにあった対策を行いましょう。